この記事でわかることは?
浴室乾燥機で乾燥機能を使ってもなかなか乾きが悪い時に、確認するポイントがわかります。
どの機種に対応?
電気式の浴室乾燥機に対応します。
浴室乾燥機が乾かない原因
雨天や花粉症で外に洗濯物が干せない、すぐに乾かしたい時などに重宝するのが浴室乾燥機です。
そんな浴室乾燥機ですが、乾きが悪いというお悩みが一定数あるようです。
乾かないというと機械の故障と考えてしまいがちですが、実は原因はそれだけとも限りません。
DIYで対応が出来る範囲もありますので確認していきましょう!
主に下記が確認すべきポイントとなります。
- 機械が故障している
- 浴室に水分が多すぎる
- フィルターが詰まっている
- 機械内部にホコリが溜まっている
- 排気口(ガラリ)が詰まっている
- 洗濯物が多すぎる、密集しすぎ
- 空気の取り込みが出来ていない
- ランドリーパイプの位置関係
- 能力の限界
基本的な構造
最初に基本的な構造を簡単に説明します。
青い矢印が排気する(外に捨てている)空気、赤い矢印が浴室乾燥機が吐き出す温風を表します。
この、吸い込んで温風にしつつ外に排出する流れがあって乾燥機能が成り立ちますので、この仕組みをなんとなく把握して下記の各項目を確認していきましょう。
確認ポイント
機械が故障している
最初に確認したいのが、機械自体が故障していないかについてです。
そもそも故障しているのであれば、いくら動かしても洗濯物は乾きません。
簡単な方法として、乾燥モードで動かした時に、吹出口から出る風を確認しましょう。
- 風が全く暖かくない
- 風が出てこない
もしこのような場合は故障の可能性がかなり高いので、メーカーに修理を依頼するなどを検討する必要があります。
または、そこまでではないにしろ
- 温風は出るがぬるく感じる
- 風は出るが弱く感じる
このような場合は故障の場合もあれば機械自体は正常な可能性があるので、他の原因を確認していきましょう。
浴室に水分が多すぎる
夜間に浴室乾燥をかけているとやってしまいがちなのが、入浴後の水分が多い状態で浴室乾燥をかけることです。
残り湯があってフタをしていなかったり、壁に水滴がついたらままだと乾きにくくなってしまいます。
残り湯は捨てるかフタをする。壁の水滴は出来るだけ拭き取ると有効です。
フィルターが詰まっている
次にフィルターの詰まりを確認しましょう。
浴室乾燥機はフィルターのある部分から空気を取り入れて、温風を流したり外に湿気を排出しているので、詰まりがあるとそれだけ流れが悪くなるので確認が必要です。
もし詰まりがあったら掃除機で吸うか雑巾や柔らかいブラシで取ってあげましょう。
シャンプーなどの成分が蒸気と一緒に吸い込まれている事があるので、しつこい汚れは水洗いで溶かしてあげるのも有効です。その場合はしっかり乾かしてから戻してください。
機械の内部にホコリが溜まっている
次も汚れに関してですが、浴室乾燥機の中には風を送り出すファンと温めるヒーターという部品があります。
浴室乾燥機は換気扇も兼ねているので、日々ホコリを吸い込んでいます。ある程度はフィルターでキャッチしていますが、それでもすり抜けたホコリが内部に詰まっている事があります。
ファンにホコリが貯まると風の勢いが弱くなり、ヒーターにホコリが貯まると温風の出が悪くなりどちらも乾燥するのによくありません。
機種にもよりますが、フィルターを外すと中の様子が覗けるので確認しましょう。
もし汚れがあった場合、パネルを外して内部の清掃が必要ですが、基本的にメーカーは使用者での分解清掃を推奨していません。
メーカーのメンテナンス部門に依頼をするか、清掃業者に依頼しましょう。※メーカーの方がその機種に対する知見も多くて、他に何かあった時にサポートもあるのでオススメです。
もしDIYでやりたい場合は自己責任にはなりますが下から見えるフロントパネルが外せれば中が見えるはずですので、作業は可能です。ブレーカーを落として危険の無いように作業しましょう。
排気口(ガラリ)が詰まっている
フィルターの項目と同様ですが、こちらは空気の出口のお話です。浴室乾燥機が吸った空気は、建物の外壁に設置された排気口(ガラリ、屋外フード)から外に出ていっています。
その排気口には、虫などの侵入を防ぐ為に防虫網という網が貼ってある事がよくあります。
小さなホコリなどはそのまま通過するので通常は特に問題が無いのですが、先程の内部で溜まったホコリがかたまりになり風と一緒に飛んでいくと、次第に網目に引っかかるようになり徐々に徐々に排気口を塞いでいってしまいます。
こうなると風の流れが悪くなるので乾きも悪くなってしまいます。
確認方法としては、換気モードで機械を動かしたまま建物の外側に回ってしっかり風が出てきているか、ライトを当てて詰まりがなく奥が見えるかなどを確認しましょう。
確認には高い所にあるので脚立が必要です。安全に注意しましょう。
ただし二階以上の高所は危険すぎるので、確認する場合はメーカーもしくは取り付けた業者などに依頼しましょう。
洗濯物が多すぎる、密集している
浴室乾燥機は洗濯物を大量に密集して乾かすとあまり乾きがよくありません。
浴室乾燥機は大体の機種の能力が1000W程度で、これとほぼ同じなのは髪を乾かすドライヤーです。
ドライヤーを使っているとイメージしやすいと思いますが、濡れた髪がペタっとした状態だとあまり乾きがよくありません。
髪をバサバサして中に空気を入れて上げると早く乾くの同じ様に、浴室乾燥機で衣服を乾かす時も、隙間を空けて風が流れる様にしてあげる必要があります。
隣の服動詞がぶつからない程度の間隔を空けてあげて、それで収まらない量の場合は分けて乾燥するなど調整しましょう。
空気の取り込みが出来ていない
浴室乾燥機には空気の入れ替えが必要です。
浴室は密閉をした方が乾きが良いと思っている方も多いのですが、新しい空気を取り込めないと湿気のある空気も外に排出することが出来ないので、空気の取り込みをしっかり確保してあげる必要があります。
最近のユニットバスなどは、ドアを閉めていても吸気が出来るように設計されていますが、乾きが悪い場合は浴室のドアをちょっと開けてあげましょう。洗面所にドアがある場合はそこも開けておくとなお良いです。
ランドリーパイプの位置関係
ランドリーパイプとは、ハンガーをかけるパイプの事です。
浴室乾燥機とランドリーパイプの位置関係が悪いと乾きが悪くなります。
基本的に風の吹出口に対して正面に位置するようにして、30センチ程度離れた場所が推奨の位置です。
離れすぎていたり、浴室乾燥機とランドリーパイプが直角に位置していたりすると風が当たらないので当然乾きが悪くなります。
もしそうなっている場合は浴室乾燥機を動かすのは大変なので、ランドリーパイプ位置を変える事を検討してください。ランドリーの固定部品はネジ止めしているので、外して新しい位置に移す事は可能です。
ただし元のネジ穴が残ってしまうので防水加工をする必要があります。
能力の限界
これまでの項目で全く異常が無い、もしくは対処したけれどそれでも乾きが悪い場合は機械自体の能力の限界が考えられます。
例えばドラム式乾燥機などと比較すると乾きが悪く感じたりしますので、浴室乾燥機の能力の限界値を知って使う事も必要です。
また気温の低い冬は乾きが悪く、夏の1.5倍程度は時間がかかる事も知っておくとよいです。
取り扱い説明書に、標準の洗濯物の量と季節ごとの標準の乾燥時間が説明されているので、その範囲内でしたら正常と判断できます。
まとめ
今回は浴室乾燥機の乾燥が悪い場合の確認ポイントについてまとめてみました。
すべて確認してもやはりおかしい場合は、メーカーの点検を受ける事も可能ですので連絡をしてみましょう。※本体やリモコンに連絡先が記載されています。
特に取り付けたばかりの場合は保証期間内であれば無償で見てもらえる可能性もあります。