エアコン修理

エアコンのトラブルのまとめ

エアコンを使っていると、なんだかんだトラブルがつきもの。
水が垂れた、音がする、汚れが気になる、壊れた、などなど・・・

え~また壊れたの?去年は水漏れしてたし・・・

本記事ではエアコンを使っているとどんなトラブルが起こるか?まとめていきます。

前提として

そもそも台数が多いのがエアコンという家電

エアコンのトラブルが多く起きるのには理由があります。

そもそも、エアコンは最も数多く使われている家電だからです

一般家庭では基本的には1部屋に1台付いているので、一家に3台や4台付いている事になりますね。
テレビなんかも多いですがそれでも寝室には無かったりするので、やはりエアコンのが多いです。

実際に2020年のデータを見てみるとこんな感じですね↓

2020年度のエアコン出荷台数:1,009万台

出展:日本冷凍空調工業会(JRAIA)

2020年度のテレビ出荷台数:572万台

出展:電子情報技術産業協会(JEITA)

ご覧の様にテレビの約2倍も出荷されている数字を見てもいかにエアコンが多く使われている家電かわかります。台数が多いという事はそれだけ不良品の数も増えます。各社不良品を出さない様に努力しているものの、それでも一定の確率で出てしまいます。(いまだに自動車でもリコール何万台というニュースがたまにありますね。。)
仮に不良品の発生確率が0.1%だとしても、1000台に1台発生する事となります。

台数が多いとそれだけトラブルが起きる台数も多い

エアコンは専用工事が必要

さらに重要なポイントなのが、エアコンには専門の業者による専用の工事が必要ということです。

テレビや冷蔵庫などは、置いてコンセントを指せば使えますがエアコンはそのままでは使えません。
※重かったり大きかったりするので業者さんが来て作業をしますが、工事はしません。

エアコンにはなぜ工事が必要なのか?

では、エアコンにはなぜ工事が必要なのか?それは、主に下記の理由です。

  • 壁に固定をする必要がある
  • 室内外を繋ぐ配管が建物の壁を通る
  • 配管の現地加工が必要
  • 結露した水を外に流す必要がある(ドレン)

この様な理由で工事が必要なのがエアコン工事ですが、そうするとどうしても人的なミスも発生してしまいます。

工事をするという事はミスも起きる

トラブル1:水が漏れる

エアコンを使っていると多いトラブルが水漏れです。主に吹き出し口や本体の下部から水が垂れてきますが、実は原因はいろいろと考えられます。

そもそもエアコンは室内機で結露した水が発生するもの。正常な場合はホースを通り部屋の外に捨てています。

ドレンホースの詰まり

エアコンで発生した水を外に流す「ドレンホース」(ドレインホースと呼ぶ方も)が汚れなどで詰まってしまうパターンです。

ドレンホースと出てくる水

長く使っている場合などでドレンホースに汚れホコリなどが溜まってくると水が流れなくなり、外に捨てる事が出来なかったエアコン本体からあふれ出すという事となります。

詰まりはこんな市販品のポンプで取れる事があります↓

ドレンホースの設置状況

ホースの位置が戸建て住宅の1階などで、庭や土などに接している場合も要注意です。
土が入ってしまったり、ホースの先が地面についている、水はけが悪く水たまりになってホースの先が入ってしまうなど。(下記の図を参照)

こうなると水の流れが悪くなり水漏れの原因となります。

このNGパターンは実際に私が水漏れ修理で伺って経験のある事例です。

逆勾配・2重トラップ

ドレンホースを通る水は重力に沿って上から下に落ちていきます。
ところが、ホースが途中で下から上に上がってしまったりすると、重力に逆らう形となり流れが悪くなり、これを逆勾配と呼んだりしますが水漏れの原因となります。勢いがついていたり、多少の逆勾配であれば大丈夫ですが要注意ポイントです。

次にもっと悪いパターンで、逆勾配が2カ所起きている様なパターンを2重トラップと呼びます。こちらは重力に逆らうのに加えて、途中に空気の層が出来てしまいさらに流れが悪くなります。

フィルターや内部の汚れ

内部の汚れが酷い場合はそれも水漏れの原因となります。
エアコンは室内の熱交換器(上の写真)という部分が超低温に冷やされていて、そこで空気が触れる事で結露して水が発生します。汚れていない時はそのままドレンパンという下にある受け皿に落ちるのですが、汚れがひどい場合は変な部分に結露が発生したり流れが悪く水が垂れます。

水漏れの仕方としては軽くポタポタたれるパターンが多いです。

断熱不良

ここまでで書いている通り、エアコンが水を出す理由は、冷たくなった部品と空気の温度差で結露する為です。

なので、結露が発生してはいけない場所は基本全てに断熱が施されていますが、それが十分で無い時に水漏れを引き起こします。

上の写真は室外機側ですが、これを見るとわかりやすいです。2本見えている銅色のパイプが冷媒管といいエアコンのガスが流れているパイプです。そして外側に巻かれている白いものが断熱材といいます。
もし仮にこの断熱材が無いと??このパイプは結露で水滴がたくさん着き放題です。
※この写真で言うとちょっと端の部分断熱材が足りておらず結露はしますが、室外なので大きな問題にはなりません。

続いて今度は室内側です。写真はちょっとわかりにくいですが、室内機の下をがばっと開けた状態です。真ん中にあるテープが巻かれているのが同じく冷媒管で、壁穴との位置関係や取り回しによってこの様に部屋の中を通るので、断熱がしっかりされていないのこの部分の結露で水が垂れます。
先ほどの室外機部分の様に断熱材が足りないというのは許されず、工事をする際は気を付けなくてはならないのですが、実際には断熱材がしっかり巻かれておらず水漏れは起きる事があります。(これは手抜き工事に該当するかもです)

トラブル2:エアコン効かない・効きが悪い

ここまで水漏れに関してまとめてきましたが、次はエアコンが効かない、効きが悪いについてです。

これに関しては、エアコンが存在している意味が無いようなトラブルと言えますね。
効かないエアコンは高価な扇風機と化します。。。

こちらに関しては別記事に詳しく書いているのでご覧ください。

https://www.airconbee.net/repair1/

トラブル3: エアコンから音がする

エアコンを使っているといろいろな音がする事があります。
音のレベルや種類は様々。気になる物からこれ大丈夫?と心配になる物まであります。

バキッミシッという音

主に電源を入れて最初の頃に発生する音です。バキッとかミシッと鳴る音です。

こちらの原因は部品の膨張によるものです。例えば冷房の時はまず内部の熱交換器が最初に冷やされ、その冷たさが周りの樹脂部品に伝わっていきます。その時に、今まで室温だった樹脂部品が急激に冷やされて縮むことにより音が出ます。

通常しばらく時間が経てば収まるのであまりきにしなくていい音ですが、ちょっと嫌な音ですね。対策も難しいので鳴らないように設計は出来ないものかと思います。

パチパチ・ピキピキという音

こちらは上と似ていますが、熱交換器が冷やされた時に出る音です。

シューという音

これも、使い始めによく起きる音です。エアコンを動かしだすと冷媒ガスも流れ出します。その時に室内機にガスが流れ始めるとシューと音が鳴る事があります。こちらも対策は難しく気にしない事しかありません。

キュルキュル

キュルキュルと音が鳴る事があります。こちらは使っている間常に鳴っている事が多いです。
どこで音がなるかと言うと室内機の下にある円筒状のファン(シロッコファン)が回るのですが、その軸を支えている左右の部品がこすれて音が出る様になります。ゴム製の事が多いです。

原因は一概には言えませんが、左右の軸受け部の摩擦を減らしてあげる事で音は解消されます。エアコン修理業者で対応できる業者さんに頼みましょう。

ブーン

こちらは主に室外機で出る音です。室外機にはファンがありそれを回すためにモーターが回転しています。回転数が上がってきた時などはブーンと振動音の様な物を感じる事があります。
基本的には何もする事がありませんが、あまりにうるさい場合部品の劣化なので、部品交換や全部の買い替えを検討した方が良いです。

ガタガタ・ドコドコ

こちらも室外機でよく鳴る音です。室外機が古くなって劣化してきたりすると、ドコドコと室外機が鼓動の様にうるさくなる事があります。対応としては上に同じとなります。

チョロチョロ

お水が流れる音です。特に他のトラブルが無ければ無視してかまいません。
ただし、水漏れが起きる前兆であったりする可能性はあるので要注意です。

ポコポコ

ドレンホースの水が逆流している場合に発生します。高層マンションや気密性の高い住宅などでドレンホースに負圧で吸い込まれた空気があると発生します。

トラブル4: エアコンが傾いている

エアコンがどうも傾いている様な気がする、、、天井と比べて斜めになっている、、、というトラブルがあります。

最初にお伝えした通り、壁掛けエアコンは工事により壁に設置されます。その為、設置の具合によってエアコンが傾く事があります。

なぜ傾いてしまうのか?理由は下記の様にいくつかあります。

  • 設置工事の際に水平をしっかり確認しなかった(手抜き)
  • ドレンホースから排水されやすい様にわざと少し傾けている
  • エアコンは水平だが、実は天井の方が水平ではない
  • 室内の配管などと干渉して押されている

設置工事の際に水平をしっかり確認しなかった

エアコンの設置工事をする際に、適正な手順では必ず水平器という道具を使って水平である事を確認します。固定中にも動くことがあるので何度か確認が必要ですが、その手間を省いてしまった為に傾いてしまった可能性があります。

排水されやすい様にわざと少し傾けている

上で説明した水平の確認ですが、原則としては水平に設置をするものですが、排水をしやすくする為にわざと傾ける事もあります。傾け具合としてはそこまで気にならないレベルで、なおかつ在宅の場合はお客さんに同意をもらいやるはずです。「水漏れしにくくする為に、少しだけ傾けていいですか~?」という感じに言うと思います。

この時、傾ける方向としてはエアコンのホースが通っている壁穴の方です。もし逆向きに傾いている場合はこれには該当しません。。。

エアコンは水平だが、天井が水平でない

実は、エアコンは水平器で完全に水平に設置しても、天井が傾いている為その様に見えてしまう事があります。なぜ天井が傾いているかは色々な要因がある様ですが、実体験として確かにあるパターンです。古い住宅などで天井材が落ちている場合や、新築であっても、長期間持つように重力で垂れてくるのを見越して斜めにしている天井などもある様です。

この場合はエアコン設置業者さんは何も悪くないので責めるとかわいそうです。。。

室内の配管などに押されて傾いている

エアコンの室内機ですが、直接壁に付いているわけでは無くて、先に金属製の背板という物を壁に打ち付けて、その板にひっかける形で取り付けてあります。

そのため上下に少し動く遊びがあり、エアコンの配管(パイプ)の干渉があったりすると、そちらの側だけ上に上がってしまい、傾く事となります。

もし上の写真で言うなら、右下の配管に押されて右側が上がってしまうという事です。(この写真は実際には上がってません)

トラブル5: エアコンが落ちた

次はエアコンが落ちた、外れた落下したパターンです。
稀なケースではありますが起きるトラブルです。

外れたといっても、エアコンに繋がっている配管は繋がっているので完全に床まで落ちる事はありませんが、傾いて外れかかる状況となります。

ある日急に落ちる事もあれば、エアコンクリーニングでお掃除をしている時などに少し力をかけたのをきっかけに落ちて来る事もあります。

エアコンが外れてしまう原因は何があるのでしょうか?

固定不良

エアコンは壁に固定されています。正確には背板という板を先に壁に固定して、そこにひっかける形で固定されています。エアコンが落ちて来るパターンはほとんどがこの背板の固定不良です。

なぜ固定不良が起きるかと言うと、壁面の素材、構造に適さない固定方法をしている事です。

住宅の壁の素材は主に下記の3種類があります。順番に解説していきます。

  • 石膏ボード
  • 木材
  • コンクリート

石膏ボード

最も多く使用されている壁の素材です。断熱性、耐久性、耐火性に優れた素材として住宅の内装の壁としては最も一般的です。優れたメリットが多い素材ですが、物を固定するのにはデメリットがあります。それは、固定用のビス(ネジ)がきかない事です。ビスを締めこんでいっても軽い力であれば大丈夫ですが、強い力で締め付けると最終的に石膏なので食いつかず空回りしてしまいます。

ですので、石膏ボードにエアコンを取り付ける場合は専用の石膏ボード用の「アンカー」と呼ばれる部材を使用します。

こういった部品を使用します。壁の裏側で傘上に広がり、裏からガッチリ食い込む事でしっかり支えます。ここでトラブルの原因となるのが、ボードアンカーの種類です。上の写真の様に傘上に広がる物は耐荷重もエアコンを支えるのに十分な物ですが、耐荷重が少ないボードアンカーもあります。

こういった物です。軽量の物を支える場合には、手軽でコストもかからないので適しているのですが、エアコンを支えるのには完全に耐荷重不足です。過去にこの種類のボードアンカーでの落下事故が多く発生し、現在ではほとんどの工事業者が使用を禁止しているはずですが、それでも一部の業者はまだ使っている場合が見受けられます。(先日もこのボードアンカーを使ったエアコンのメンテナンスをしていたら、外れてきてしまい大変な思いをしました。)

もしエアコンが外れてきて、このボードアンカーを使用していたら、工事業者の施工不良ですので責任を取ってもらった方が良いかもしれません。

木材

次は木材の場合です。石膏ボードが主流なのであまりありませんが、あえて木材を使用している住宅や、エアコンを取り付ける事があらかじめわかっている場所はそこだけ補強の為に木材になっている事があります。

補強、と言っている様に木材の場合はどんなビスでもしっかり固定が出来るので、トラブルはほぼありません。

レアなケースとして、古い住宅などで壁がかなり薄いベニヤ板の場合があります。その場合は耐荷重が足りないので、柱や間柱といって裏に隠れている柱にビスを打ち付けて固定する必要があります。

コンクリート

マンションや団地である壁の素材です。マンションであれば、躯体側(隣の家との区切り)はコンクリートが多くなっています。

コンクリート壁は基本的に建物全体の強度を左右したり、共有物だったりするので、ビスを打ち付けさせない事もあります。

その為、予め建設当初からボルトを埋め込んでおいて、そこにひっかければ良い形を取っている事もあります。(団地で多いことから、通称「公団ボルト」と呼ばれています)
とは言え、公団ボルトが無い所にも取付する事は多く、コンクリートにもビス打ちする場面は出てきます。

簡単にイメージ出来ると思いますが、固いコンクリートにネジがそのまま刺さると思いますか?
やはりそのままは難しく、コンクリートにビスを打つ際は、先に専用ドリルで穴を開けてからビスを打ちます。

そして、普通のビスではなくコンクリートビスというビスを使用するか、プラグという部材を差し込んで食いつきを良くしてあげます。

プラグ

コンクリート壁面でのトラブルはこのあたりの手順がしっかり出来ていないと起こります。

  • 最初に開けた穴に対して合っていないビスを使用している
  • 締め付けすぎてビスが折れている
  • 穴あけが大変だからビスの本数が少ない

まとめ

本記事は、エアコンに関するトラブルを全て網羅するつもりで書きましたが、予想以上に大変でした。まだまだ他にもあったり、それぞれに関してはまだまだ深堀りが足りていないかもしれませんので、これから各詳細記事で解説していく予定です。

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