この記事でわかる事
インターホン、ドアホンの交換をDIYでやる方法がわかります。
どの機種に対応する?
国内の主要メーカー(Panasonicとアイホン)に対応します。
インターホンのトラブルいろいろ
- ベル、呼び出し音が鳴らない
- 声が聞こえない
- 映像、画像が見えない
- 映像、画像が乱れる、白黒になる
- ボタンが押せない
- 電源が入らない
インターホン・ドアホンの故障・トラブル原因
- 本体の故障(水分が入る、経年劣化、落雷)
- 電源コード不良
- 通信コード不良
インターホン・ドアホンを交換する理由
壊れたから
インターホンを交換する理由の大半はこちらです。インターホンが使えなくなってしまった為交換をします。
修理を検討される方もいますが、インターホンの本体代金はおよそ1万円~3万円前後なので、もしメーカーの修理を受けられたとしても買い替えるのとあまり変わらない費用がかかってしまいます。
※ただし、メーカーの保証期間などで無償修理してもらえる場合は修理の方が良いです。
新しい機種に変えたい
インターホンは基本的な機能と仕組みは長らく変わっていませんが、メーカーは随時新しい機種を発売してきています。
- 大画面モニター化
- 高画質化
- 広角レンズ
- 録画機能の充実
- インターネット、スマホ連携
- 出先での応答
- ワイヤレス化(工事レス)
などが新しい機種として選ばれる事が多い様です。
インターホンの種類
インターホンの種類にはいくつか種類があります。
有線タイプインターホン
インターホンで主流なのはこの有線タイプです。
音質や画質が一番良いメリットがあります。
電源:家庭用電源の100V
通信:通信線
電気工事:必要(電源コード・コンセント式は不要)
有線タイプインターホン(電池)
音声のみの受話器タイプでたまにあります。電気工事は不要ですが通信線は必要で、電池交換が必要なのがデメリットです。
電源:電池
通信:通信線
電気工事:不要
無線タイプインターホン
親機と子機の通信を無線で行うタイプです。最近は工事が不要という事で売り出されています。
取り付けが簡単なメリットがありますが、電池交換が必要なのと音質画質などの安定性が劣るデメリットがあります。
電源:電池
通信:ワイヤレス
電気工事:不要
その他:ドアベル
インターホンではないですが、ドアチャイムやドアベルという呼び出し音が鳴るだけの物もあります。
有線インターホンと同じように電源と通信線のタイプもありますが、電源の線しかないタイプもあります。
これは、通信をしているというよりは、電気のスイッチの様に玄関のボタンを押すと100Vの電源が流れるような仕組みで成り立っています。
このタイプだと通信線が無いので、もしインターホンに交換する場合は線を新たに敷く必要があります。
交換の方法
おおまかな流れは
- 現在の機種の確認
- 電線サイズを確認する
- 新しい機種を購入する
- ブレーカーを遮断する
- 室内側の親機を交換
- 玄関側の子機を交換
- ブレーカーを復旧する
- 動作確認
注意点
電源直結式のタイプは電気工事士の資格が無い方は作業が出来ません!
現在の機種を確認する
まずは現在付いている機種を確認しましょう。
メーカー、機種名、電源方式などが確認のポイントです。
メーカーと機種名が分かれば、対応機種を調べる事も可能です。違うメーカーでも交換は可能です。
※参考対応表-アイホン社
ポイント
電源方式には2種類あり
・室内側の親機にコードなどが見えない=電源直結式で交換には電気工事士の資格が必要
・室内側の親機からコードが見えてコンセントにささっている=電源コード式で交換に資格は不要
※室内コード式を購入しても、直結に切り替えて使用する事は可能です。
その逆の直結式を購入してもコード式には出来ません。(別途コードが必要)
電線のサイズを確認する
上に書いた通り異なるメーカーであっても基本的に同じ仕組みになっているので、コード類はそのまま使用が出来ます。
ただし、通信線のサイズのみ注意が必要です。
電源コードはほぼ共通の太さなのでOKですが、子機との通信コードは機種やメーカーによってばらつきがあるので、そのままだと新しい機種に合わない場合があります。
パナソニックは機種により単芯線Φ0.65~Φ0.8指定でかなり細い線で無いといけない場合があります。
事前に説明書などで新しく付ける機種の線の径を確認しましょう。
もし合わない場合は、下記のような細い線が売られているので、インターホンに挿す部分だけそれにして、あとはリングスリーブなどを使って元ある線と接続しましょう。
新しい機種を購入する
交換する機種を購入しましょう。
欲しい機種と線がそのまま使えるかなどで総合的に判断すると良いと思います。
購入が完了したら次に交換開始です。
ブレーカーを遮断する
作業前に必ずインターホンの電源に繋がっているブレーカーを落として、電源が切れた事を確認しましょう。
落とさないで作業すると感電の危険があるのはもちろん、故障してしまう事もありえます。
念のためボタンを押したりして確実に切れている事を確認しましょう。
室内側の親機を交換
次に室内の親機を外します。
親機を持って上にスライドすると固定金具から外れます。
外れたら裏側に配線が見えるので外していきます。
通信線は色々なタイプがありますが、これは指で白いボタンを押すとロックが解除されるので、押しながら線を抜きます。
次に電源線ですが、こちらも白いボタンを押すとロックが解除されますが、工具などで押す必要があるので、ドライバーなどで押しながら線を抜きます。
線が抜けたら、今度は壁に付いた固定金具を外します。
上と下に1箇所ずつネジで固定されているので、それを外しましょう。
取り付けは逆の手順なので新しい機種をそのまま交換しましょう。
室外側の子機を交換
次に室外の子機を外します。
機種によりますが、子機の表面にネジなどが見えない場合はカバーを外す必要があります。
写真の機種だと赤丸の部分に切り欠きがありますので、マイナスドライバーなどを入れて手前に開きます。
そうするとこの様に外れます。
ネジが見えました、これを緩めていきます。
そうするとこの様に子機が外れて裏の配線が見える様になります。
親機同様、この配線を外しましょう。この機種だとネジで締め付けて固定をしているので、ネジを緩むと線が抜ける様になります。
あとは親機同様に新しい機種と入れ替えていきます。
以上で交換作業は完了です。
ブレーカーを復旧する
全ての入れ替えが完了したら、最初に落としたブレーカーを復帰しましょう。
動作確認
ブレーカーを入れて電電が入ったら、動作確認をしましょう。
呼び出しボタンを押したら呼び出し音が鳴るか、双方の声が聞こえるか、カメラ付きは映像が見えるかなどを確認します。
通話の具合は家族など誰かに相手をしてもらった方が良いと思います。
まとめ
今回はインターホン交換の手順について紹介をしました。
電気工事が必要な作業もありますので、必ず免許がある方が慎重に行ってください。