エアコンが設置されていると、ドレンホースという物がほとんどの場合ついています。
基本的にはエアコンを取り付けした業者が適切な長さにカットをしますが、そのカットの具合(長さ)によってメリット・デメリットがある事をしっかり説明されていない事があります。
結論として、ドレンホースを長くしていると虫が侵入してくるリスクがあるので、ドレンホースは空中で短く切る事がおススメです。
ただし、状況によっては逆に長くした方が良い事もありますので、以下記事内で詳しく解説をしていきます。
ドレンホースの正しい長さとは?
ドレンホースの長さに正解はあるのでしょうか?
これに関しては、最初に書いた通り状況によりメリットとデメリットがあるので、絶対この長さ、という正解はありません。
基本的には部屋の外に水を排水するためのホースなので、最悪部屋の外に出ていれば問題はありません。
実際に、いろんなお宅のエアコンを見てみるとドレンホースの長さはそれぞれです。
ドレンホースに潜む一番の脅威
まず知っていただきたいのが、ドレンホースは虫の侵入ルートとなる事です。
外に出ているホースは壁の中を通り、そのまま部屋の中のエアコンまでつながっています。
ドレンホースは水を捨てるルートなので、途中に壁やフィルターもなく、本当に虫がそのまま入ってくる事が出来てしまいます。
ドレンホース長さと虫の侵入のしやすさは
虫が入ってきやすいドレンホースは、地面に這わせているドレンホースです。
本記事のタイトルにある様に、マンションなどで排水溝まで届かせようとドレンホースを長くしているパターンはこれにあたります。
地面に接しているので、そのまま虫が歩いて入ってきてしまいます。
逆に、虫が入ってきにくいドレンホースは、空中でカットしているドレンホースです。
これはホースが浮いているのでなかなか虫は入ってこれません。
ただし水がその場に落ちるので戸建てなどで下が地面の場合はあまり問題ありませんが、マンションだとバルコニーに水たまりが出来てしまいます。
メリット・デメリット
ドレンホースを長くするメリット
- 水を排水溝などに直接流せる
ドレンホースを長くするデメリット
- 虫が侵入してきやすい
- 歩くときに踏んでしまったり邪魔になる
- 地面に這わせているとその部分の水の流れが悪くゴミやホコリが詰まりやすくなる
ドレンホースのから虫の侵入を防ぐ!
これまで解説してきた内容をふまえて、状況に合わせてドレンホースの長さを決める必要があります。
取付工事の担当者が気が利いて、お客さんとよく相談して設置されている場合は良いのですが、一度現在の状況がどうなっているかを確認してみましょう!
以下に3パターンの対応を解説しますので、自分にあった対応を選んでやってみましょう。
虫の侵入は嫌+排水溝に流さなくていい
虫の侵入は嫌だし、排水溝にも流さなくていい!という場合は迷わずドレンホースを短くカットしましょう。
虫が入ってくるリスクをかなり減らせます。
虫は入ってきても良い+排水溝に絶対流したい
あまりいないかもしれませんが、、、虫は入ってきても良い+排水溝に絶対流したい、という場合はドレンホースを排水溝まで長くしておいて大丈夫です。
虫の侵入は嫌嫌+排水溝に流したい
虫の侵入は嫌だし排水溝に流したい、という場合は、ホースの長さは排水溝まで届かせて、途中に逆流防止弁を取り付けるか、もしくは先端に防虫キャップを取り付ける。
ドレンホースの虫対策グッズ
ドレンホースの虫対策が出来るグッズを紹介します。
大きく分けて2種類あります。
逆流防止弁
ドレンホースに取り付ける逆流防止弁です。
主な用途は高層マンションなどでドレンホースから空気が逆流するのを防ぐための弁ですが、虫の侵入も防ぐことが出来ます。
基本的にはドレンホースの途中の縦の部分をカットして、間にこれを入れるようになります。
ハサミとビニールテープがあれば取り付け出来ます。
※横にして使うとゴミが詰まりやすいのでNGです。
防虫キャップ
こちらはドレンホースの先端に付けるタイプの防虫キャップです。
先端に差し込むだけなので簡単に設置が出来て、大きな虫の侵入は防げます。
※さらに目が細かいメッシュタイプもありますが、詰まりやすいデメリットもあります。
注意点
どの製品も、通常より水の流れが悪くなります。
その為水と一緒に流れるホコリなどのごみが詰まりやすいです。
実際にこれらの製品が原因でドレンホースが詰まり、水漏れなどの別のトラブルが起きてしまった事例も目にした事があります。
防虫キャップや逆流防止弁を付けたら定期的にメンテナンスする事を覚えておいてもらえればと思います。